THE BIRTH OF HELI-HIKING: PART 1-2
〜ヘリハイキング誕生秘話パート1-2〜



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ーサーがバンフに来ることになった。彼の常連客を数人集めてヘリでカリブースに飛び、そのゲスト等の反応を見ることにした。カナディアンパシフィックマウンテンホテルグループのVP&GMであるアイヴァー ペトラックも招待するようアーサーに頼まれた。というのも、アーサーがその時点で確保していたそのホテルの客室数が既に割り当て枠に達していたので、そのツアーを実現するには追加の客室を割り当ててもらう必要が有ったからだった。


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<ハンズ・グモーザーとアーサー・タゥク/ 1978年>


1977年7月、良い天気に恵まれ、私達はヘリでバンフからカリブースに飛んだ。ロッジでランチを簡単に済ませ、ヘリで巡った3箇所のポイントで降りた。皆がその体験に興奮した。

ゲストの一人、リジー ルンメルは、スキー、ハイキング、登山で人生を謳歌した。でもその時、股関節癒合と重度の関節炎の障害を持ち、80歳になろうとしていた。その彼女が、二度と行くことは叶わない筈の山に戻れたのだった。



バンフに戻ってアーサーとアイヴァーと私はこのツアーをどうするか話し合った。アイヴァーは手短に言った、「アーサー、追加の部屋を用意するよ。」ホテル確保の課題が解消され、アーサーと私は次の様に合意した; アーサーはツアーパッケージを組み、広告宣伝して販売し、一方CMHはロッジでのサービスを提供する。 これには、ハイウェーとロッジ間のヘリ移動、2泊のロッジ宿泊、全ての食事(ディナーにはワインを)、ヘリでアクセスする6箇所のガイド付きハイキングを含めた。



最初の夏、1978年、カリブースロッジの稼働率は87%。翌年、アーサーは100%を達成、そして、このツアーをバガブースロッジにも広げる話に及んだ。1982年の夏には、カリブース、バガブースそしてボビーバーンズで展開した。


ヘリハイキングのプロモーションに際し、アーサーはツアーで何を体験するか、何を持っていく必要が有るかなど、ゲストへの説明に慎重を期した。彼は小さいバックパック、温かいパーカ、雨具を貸し出した。パンフレットには参加者は良質で丈夫なウォーキングシューズを用意することと記した。良質で丈夫なウォーキングシューズをどう解釈するかは、ゲストによってかなり違った。最初の夏、ある女性を草で覆われた急斜面に連れて行った時、その女性は宝石を散りばめた黒いサテンのローファーを履いていた。パンフレットを見たかと聞くと、彼女は “これが私のウォーキングシューズよ。”と答えた。

ゲストには常に最善を尽くそうとしたアーサーは、軽い山用ハイキングブーツをロッジに買い揃得た。


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<CMHカリブース/ Photo credit: Jesse Tamayo>


私達は、山を遠くからしか眺めたことのないゲストを歓迎してきた。そんな方達にも、綺麗な花々に包まれた草原の散策や尾根のハイキングや雪原の横断を楽しんで頂いた、そのどれもが目を疑う程の壮観な景色に囲まれた場所で。その多くの方の熱意や達成感は私達のスキーゲストを遥かに上回っていた。多くの方にこの様な感動的な喜びを提供できることに、この上ないやりがいを感じる。



ヘリハイキングは、ヘリスキーよりもっと多くの人に楽しんでもらえると思った。体力の有る人にも無い人にもツアーをアレンジできる。更には、ベテランの登山家にもエキサイティングで色々な要望に応えるツアーを提供できる。言い換えれば、夏山に様々な楽しみ方を求める人々全員に素晴らしい非日常的体験を提供できるに違いない。



問題は如何にこの体験を顧客にアピールするかだ。正にこの難問に行く手を阻まれた。
ヘリハイキングに対するイメージは、“とてもタフで私には無理” から “子供だましに過ぎない” まで様々。アーサーのお陰で我々の3つのロッジはいつもヘリハイカーで賑わったが、それは、彼が築き上げた顧客との絆によるところが大きかった。多くのゲストが、新しいタゥク ツアーだという理由で参加した。それらのゲストは20回程のタゥク ツアーに参加してきた常連で、その人達にとってはタゥク ツアーなら間違い無かった。


もしもアーサーが居なくて、彼の先見性や不屈の努力、ゲストの望みに応えようとする絶えまない思い、そして誠実なビジネスへの取り組み姿勢が無かったとしたら、ヘリハイキングではなくて、空から眺めるツアーを幾つか提供するだけに終わっていたかもしれない。

ありがとう、アーサー。

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今もなおタゥクトラベルとの関係は続いており、これは我々が正に望んでいることである。

1977年以来、世の中では色々な変化が有ったと思うが、CMHの夏のアドベンチャーツアーのコンセプトは今も変わらない。 私達は、皆さんを普通なら近づけない景観にヘリで案内して、感動的な体験をして頂く。 必要な方にはハイキング用具をお貸しするし、ガイド、移動手段、山奥の快適なロッジ、気さくなスタッフ、美味しい食事、そして忘れられない一時を提供している。



ヘリハイキング誕生秘話パート1いかがでしたでしょうか。
他では味わうことのできないCMH流、夏のカナディアンロッキーをぜひ体験してみませんか?
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